ワクチン注射
Vaccine Injection
自費診療に関しては適応がある方に対し、ヒアリングを行いながら慎重に行わせていただきます。
ワクチン注射
予防接種の重要性
予防接種は、感染症から身を守り、病気の拡散を防ぐために不可欠です。
これは、あなたの体が免疫を獲得する機会を提供し、病原体に対抗する抗体を生成することで、病気のリスクを大幅に減らします。
子供から成人まで、年齢やライフステージに応じた適切な予防接種を受けることが、健康な未来を築くための重要なステップです。
予防接種の種類
当院では、幅広い予防接種を提供しています。
一般的なインフルエンザワクチンから、帯状疱疹ワクチンなどの成人向けのワクチンまで、あなたに合った適切な予防接種をご提案いたします。
医師や看護師が、あなたの健康状態に基づいて最適な予防接種プランを立案しますので、遠慮なくお尋ねください。
帯状疱疹ワクチン、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチン、破傷風ワクチン、B型肝炎ワクチン、C型肝炎ワクチン、麻疹ワクチン、風疹ワクチン など
◆ 帯状疱疹ワクチン
①乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」
乾燥弱毒生水痘ワクチンは古いタイプのワクチンであり、水痘・帯状疱疹ウイルスの生きた弱毒株を使っています。
主に50歳以上の成人に推奨されるワクチンで、帯状疱疹の発症リスクを軽減するために用いられます。
ただし、免疫力の弱い人々(例:免疫抑制療法を受けている患者)は接種による帯状疱疹発症のリスクがあるため使用が制限されることがあります。
予防効果は50%程度で、5年を超えると予防高効果が下がるために5年ごとの摂取が推奨されます。
②不活性化・乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」
不活性化・乾燥組換え帯状疱疹ワクチンは、新しいタイプの帯状疱疹ワクチンです。
このワクチンは、ウイルスの一部である「グリコプロテインE」を人工的に作り出して使用します。
このため、生きたウイルスを含まない非生ワクチンとして開発されています。
帯状疱疹の予防に高い効果があるとされており、従来の乾燥弱毒生水痘ワクチンよりも高い免疫応答を引き起こすことが報告されています。
また、免疫力の低下した人々にも使用が推奨されており、免疫抑制療法を受けている患者にも適しています。
最初の接種の2〜6か月後に追加接種を行う2回接種のスケジュールが必要であり、1回あたりの値段は高くなります。
しかし、約97%という高い予防効果があります。
予防効果は接種後10年程度では急激に低下していないことが確認されています。
◆ 肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌(Streptococcuspneumoniae)による感染を予防するためのワクチンです。
肺炎球菌は、耳や鼻の近くに生息する細菌であり、感染することで肺炎や中耳炎などの病気を引き起こす原因となります。
特に高齢者や免疫機能が低下している人々、慢性的な健康問題を抱えている人々にとって、重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。
肺炎球菌ワクチンは、以下の2種類が主に使用されます。
①肺炎球菌多糖体ワクチン (Pneumococcal Polysaccharide Vaccine, PPSV23)
肺炎球菌の多糖体(糖の複合体)に対して免疫応答を引き起こすことで、感染から身を守る目的で使用されます。
PPSV23は、23種類の肺炎球菌に対して効果を持つことが知られており、特に高齢者や免疫機能が低下している人々に推奨されており、定期接種にも指定されています。
②肺炎球菌結合型ワクチン (Pneumococcal Conjugate Vaccine, PCV13)
肺炎球菌の一部の多糖体とタンパク質を結合させた結合型ワクチンです。
肺炎球菌ワクチンは、一般的に次のような人々に推奨されます。
- 50歳以上の高齢者
- 免疫機能が低下している方(免疫抑制療法を受けている方、HIV感染者など)
- 慢性的な健康問題(心臓病、肺疾患、糖尿病など)がある方
- 脾臓摘出後や、脾臓の機能が低下している方