ブロック注射

Block Injection

自費診療に関しては適応がある方に対し、ヒアリングを行いながら慎重に行わせていただきます。

ブロック注射

保険診療では行うことができない治療を自費で行うことがあります。
こちらから積極的に進めることはございませんが、興味がありましたらお気軽にお申し出ください。

◆ 変形性膝関節症治療:超音波ガイド下伏在神経パルス高周波療法(PRF:Pulsed Radiofrequency)

変形性膝関節症(ひざの軟骨がすり減って痛みが出る病気)の治療において、注目されている新しい選択肢が高周波パルス療法です。
この治療法は「ヒアルロン酸注射や湿布が効かないけれど、手術は避けたい」という方や、持病があって手術が受けられない方にとって、体への負担が非常に少ない痛みの緩和方法として活用されています。

【高周波パルス療法の仕組み】
ひざの痛みを脳に伝えるルートになっている膝周囲の「伏在神経(ふくざいしんけい)」をターゲットに治療を行います。
超音波装置(エコー)で確認しながら、神経の近くに細い針を刺し、針の先から高周波をパルス状に流します。
高周波のエネルギーが組織に吸収されて熱に変わり、その熱(42℃以下というマイルドな温度)によってコラーゲンなどの立体構造が破壊され、タンパク変性が起こります。
タンパク変性が起こることにより、神経の「痛みの伝達システム」を一時的にブロックします。

【主なメリット】
安全性が極めて高い(運動神経を守る):神経を破壊しないため、ひざを動かすための「運動神経」を傷つけるリスクがほとんどありません。筋力低下やしびれなどの副作用が起きにくいのが特徴です。
入院が不要:局所麻酔で行う処置なので、処置後の安静時間はありますが外来診療で受けられます。
効果が数ヶ月〜1年ほど持続する:ヒアルロン酸注射のように毎週・毎月通う必要はありません。一般的に3ヶ月〜1年程度(平均半年〜9ヶ月前後)痛みを抑える効果が期待できます。
繰り返し治療ができる:神経自体を壊していないため、時間が経って痛みが戻ってきた場合でも、再度安全に治療を行うことができます。

【デメリットと注意点】
効果が出るまでに少し時間がかかる:神経を直接遮断するわけではないため、治療直後から劇的に効くというよりは、数日から2週間〜4週間ほどかけて、じわじわと痛みが楽になっていくことが多いです。
根本的な「変形」は治らない:あくまで「痛みの信号をブロックする治療」です。すり減った軟骨が再生したり、ひざの変形自体が元に戻ったりするわけではありません。痛みが引いている間にリハビリを行い、ひざを支える筋力をつけることがとても重要になります。

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◆ 変形性膝関節症治療:PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry)

血小板に含まれている組織再生や修復に関与する成長因子を、採血で集めた血液内から分離して生成されるのがPRP(Platelet-Rich Plasma)です。

含まれている成長因子は複数あり、各々が傷んだ組織の修復能力を一時的に高めるように働きます。
このPRPを膝関節内に注入することで、痛みや関節機能の改善を後押しする治療法をPRP療法と言います。

PFC-FD療法は、成長因子をさらに濃縮するため、より痛みを取り除く効果が高い治療法と言われています。

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◆ 筋膜リリース・ファシア(facia)リリース

痛みの中には筋膜やfaciaと呼ばれる組織が原因となっているものがあり、その組織に生理食塩水と少量の局所麻酔薬を注入することで痛みを軽減させます。

faciaとは臓器や骨・血管・筋肉などをくまなく覆う「ゆるゆるな組織」のことです。

主に「筋肉を包む膜」という意味合いで使われることが多いです。
近年の研究で、このfaciaが体を滑らかに動かすうえで重要な役割を果たしていることがわかってきました。

超音波エコーを用いると筋膜・faciaが厚く重積している部分が確認できます。また、筋膜・faciaが癒着し、筋肉同士の動きが悪くなっている部分が確認できます。
そこに、エコーガイド下に正確に注射針をすすめ、薬液を注入していきます。

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◆ 花粉症治療(星状神経節ブロック)

花粉症の治療の第一選択は抗アレルギー薬などの薬物療法ですが、眠気や倦怠感などの副作用が多いため継続する事が困難な場合があります。

一方、星状神経節ブロック(SGB)は、日常の眠気を起こさずに難治性の花粉症を緩和する効果があると報告されています。
SGBとは頚部前面からブロック注射を行う手法です。

当院ではSGBを行う際には必ず超音波機器(エコー)を使用して、ブロック針の先端が動脈を貫いたりしないように、常に確認しながら安全にブロック注射を行います。

エコーを用いる事でSGBの合併症(出血、局所麻酔薬中毒、反回神経麻痺など)を減らす事が可能です。
痛みとは関係の無い花粉症に対して、なぜSGBの効果があるのかは以下のことが関係していると言われています。

  ○交感神経の過緊張の緩和
  ○鼻粘膜の浮腫軽減
  ○鼻粘膜の修復
  ○鼻粘膜の過敏性の軽減

ペインクリニック治療指針では、花粉症の急性期に連日交互に片側10回ずつ行うこととしています。
しかし、10回まで行わなくても1シーズンに数回行う事で効果を実感される方もいます。

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